仮想環境で Symantec AntiVirus または Symantec Endpoint Protection を実行する場合は、複数のゲストシステムがホストシステム上のハードウェアリソースにどのように影響するかをを考慮する必要があります。特に、複数のゲストシステム上で複数のルーチンタスクを同時に実行する場合に、こうした影響を考慮する必要があります。
複数のゲストシステム上で複数のタスクを同時に実行すると I/O が大量に発生するため、システムのパフォーマンスが低下する可能性があります。たとえば、以下のようなタスクを実行するような場合です。
上記のようなタスクを実行する場合は、ランダム化機能を使用して、ハードウェアリソースに対する影響を最小限に抑えることをお勧めします。ランダム化機能を使用すると、ゲストシステム上の各クライアントで定時スキャンやウイルス定義の更新が同時に実行されるのを防ぐことができます。
定時スキャン
仮想環境で定時スキャンを実行すると、システムのパフォーマンスが低下する可能性があるため、適切な方法を検討する必要があります。組織内で定義されているセキュリティポリシーに応じて、定時スキャンを実行する頻度とタイミングを変えなければならない場合があります。
すべてのスキャンが同時に実行されることがないように、各スキャンの実行時刻をずらしてください。
VMware が稼働している場合、セッション内で使用されるハードドライブファイルに対して、オープン操作、書き込み操作、クローズ操作が継続的に実行されるため、これらのファイルに対するスキャンがリアルタイムで繰り返し実行されることになります。スキャンのパフォーマンスを改善するには、VMware ファイルとセッション内で使用されるディスクファイルを、スキャンの対象から除外します。
以下に示すナレッジベースの記事では、定時スキャンの一般的なチューニングオプションと、ゲストシステムに対して定時スキャンを設定する場合の考慮事項について説明しています。
注: どのオプションが適しているかは、環境に応じて異なります。
パフォーマンスの低下を防ぐために、ゲストクライアントを複数のグループに分割し、グループごとに定時スキャンの実行時刻をずらすことをお勧めします。また、圧縮ファイルのデフォルトのスキャンレベルは 3 ですが、この値を 1 または 2 に設定することをお勧めします。
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